外国人の友達を作るために大切な10の心得

2019年8月9日

当ブログのタイトルにあるように、お金を掛けずに英会話力を身につけるには、日常的に英語を使う環境に身を置くのが一番早いと思うのですが、そういった環境は日本国内に住んでいるとそう簡単には手に入りませんね。現在、都市部ではかなりの外国人の方がお住まいですから、郊外よりは知り合うきっかけは多いかも知れませんが。

しかしどこで知り合おうと初めは知らない者同士、そこから友達になるためには「どこに住んでいようと変わらない何か」があると思います。

現在、私生活での交流が日本人:外国人=50:50くらいの比率になり、彼らと日常話してきた中で気付いた事や反省した事、大事にしないといけないなと思ったことをお伝えしようと思います。

この記事が、英語や英会話の勉強を続けていく中で、将来外国人と知り合った際に皆さんの何らかの参考になれば幸いです。

お互いの違いを本質的に理解する

これは私も英語を話せるようになり、外国人と色々な話をするようになる前はほんと理解出来ていなかった、そもそも理解しようとしていなかった所が非常に多くあったと思います。その辺りについて今になって気づいた所、思うところをお伝えします。

常識とは何かを疑う

世界に目を向けると、面積では小さい日本。

そんな狭い日本国内であっても、土地によって慣習に違いがあります。

私の住む関西エリアと関東エリアでは、エスカレーターで立ち止まる際の立ち位置が違います。いつも関東に行くと最初間違えます。逆も然りだと思います。同じ関西でも、なぜか京都だけは左に止まって右を空けておく習慣だったと思いますが。

我々関西人は、お好み焼きとご飯と味噌汁の「お好み焼き定食」が普通に美味しいし、お好み焼き食べる時に飲みながらで無ければ、やっぱりご飯が欲しくなったりしますが(もちろん全関西人がそうではないですよ)、関東の人の多くはこの話を聞くと「えー!」となります。

ちなみにお好み焼きは大丈夫ですが、たこ焼きではご飯は食べれません。どこがどう違うんだと聞かれますけどw

日本国内、たったこれだけの距離でも様々な違いがあるのですから、まして外国から来た方だったら自分と違いがあって当たり前ですよね。

その違いを普通に「あ、そうなんだ」と受けれると良いのですが、それに対して「なんかおかしい」とか「やっぱり変わってる」などと考えるのは避けたほうが良いと思います。

「自分の常識が相手にとっては非常識である可能性」を常に含んでいることを忘れないようにするのが大切な事だと思います。

当たり前の話ですが、差別や暴力や犯罪行為はここには当然含まれません。そんなものを受け入れる必要は全くありません。

「皆と同じだから普通」ではない

人は皆、それぞれに個性を持っていますので、それぞれ違って当たり前なのですが、日本の学校の中、義務教育での集団生活で幼い頃から「人と同じ事が普通」と直接的では無いにしろ、教えられてきた日本人にとってはこの感覚を素直に受け入れにくい部分もあると思います。

ですが国際的な立場に身を置くと、こういった考え方が普通と思っている事が逆に異様と取られる可能性が高くなると私は思います。

以前、友人(外国人)から聞いてとても印象に残っているのが、「子供の運動会で小さな子供でもキチッと列を成して運動場に入場してくる様子を見ると恐怖を感じる、この教育を受けさせてて大丈夫なのかと正直思う」と言っていた事です。どういう意味かはいちいち確認しませんでしたが、そんな姿を見ると、おそらく軍隊や共産主義、洗脳などが連想されるのでしょうね。

集団でいる際、皆に合わせれるのは社会を形成する上である意味ではとても大切な事だと私は思うのですが、見方によっては、アプローチによっては違う形で受け取る人もいるのが国際社会ですね。要は感覚なんてみんな違うもんだ、それが普通なんだという事を知っておこうという事です。

差別的な発想は避ける

もうこれは現代において「常識」と言ってしまって良い気がしますが、一応思っている事なので。

「外人」という呼び方

外国人を「外人」と呼ぶ人が多いですが、こう呼ばれていい顔をした外国人を私はあまり見たことがありません。

特に日本語が少しは分かる人なら余計にです。私たちは全くそういう意識で使ってはいないとは思うのですが、この言葉、「我々以外の人間」と呼んでいるとも取れます。これは相手を一括りにして、相手の個性を無視するような言葉でもあると思います。

別に「言葉狩り」の意図は全くないんですよ。本当に。実際私自身がそういう「言葉狩り」の風潮はあまり好きではありませんし。

私の知る英語を話せる日本人で、外国人を「外人」と呼ぶ人はほぼゼロです。完璧に全員の発言を記憶してる訳ではありませんから「ほぼ」とあえて言いましたが、ほんと一度も聞いた記憶がないです。

みなさん国籍が分からない時は「あの人なに人(なにじん)?」「あの人どこの人?」とか、「あの外国人」、または「あのイギリス人」「こないだオーストラリア人と話した時に〜」といった感じで「外人」とひとまとめにして言わず「相手は誰」を明確に説明する人が多いですね。

余談ですが「ペラペラ」も同じです。英語を話せる人が他人の英会話力を表現する際、すごく話せる人に対して「あの人英語ペラペラ」と言う人も皆無ですね。私自身もこの言い方は絶対にしませんし。これを聞くと話せるようになるための、その人のこれまでの努力を軽く見てる、見られてる感じを受けます。ですから私も使わないし「英語ペラペラだね」と言われてもあまり心地よくはないですね。

まぁ話を戻しますと、諸外国の方々は自国に対して持つべき誇りをきちんと持ってる人が多いと感じます。

日本人に「外人」と呼ばれることは「彼らにとっての外国人と一緒にされる」感覚になるのではないかと思います。逆に私たちが欧州や北米の人に「君らアジア人は〜」と言われるとちょっと気分悪い感じで受け取ってしまうのは私だけではないと思います。

皆、アイデンティティを明確に持って生きているからそこを侵されると良い気がしないという事ですね。

基本的には「〇〇人は〜」はNG

その時の話題にもよりますし、飲んでる席などではわざと冗談でそういった話が出る場合もありますが、基本的にこういう表現は避けた方が良いと思います。

この言葉、すでに日本語化していますが、こういう考えは英語でも「ステレオタイプ」と呼びます。

世界的に日本にしか無いと思いますが「血液型診断」を信じる人。見渡すとそんな人がここまで多い日本ですから自分を分類したり、相手を分類するのがそもそも好きなのかも知れませんね。心理学で言うバーナム効果ですね。

きつい言い方をすれば「十把一絡げ」ですね。「〇〇人は〜だ」は良い意味だと使えるかな、使っても良いかなと思いがちですけど、しっかり英語が話せない段階で使うと、そこで勘違いが起こる可能性もありますので会話の中での使用は避けておいたほうが無難だと思います。

人は皆、誰もが平等であるということを本質的に知っておく事が大切です。

相手をリスペクトする

知らない人と友好的に話す際には、相手が誰であろうと基本的に必要な感情だと思います。初対面の相手を尊重する気持ちがなければ、その相手と今後良い関係を築くのは難しいですね。

「お互い様」の気持ち

自分に対してのリスペクトが無い相手に対して、なぜ自分だけがそうしなければいけない?となってしまう気持ちも分かりますし、綺麗事ばかり言ってたら騙されたり、危険な目に遭う可能性も高くなりがちでしょう。その危険性を判断できる嗅覚も社会で生きるには必要なスキルですね。

ですが、友達になるかならないかの状況だけで考えるなら「ここはひとつ、自分の方から歩み寄ってみるか!」といった大きな気持ちで相手に接するのも良いかと思います。

人間同士が対峙する際、こちらが相手に対して初めから疑いを持った気持ちで対応すると、相手も同じような反応になるのは自然な流れだと思います。

ですから「お互い様」の気持ちで接することが大切ですね。

頑張っている部分を褒める

常に相手をおだてろという話ではありません。

相手が旅行者ならまた話は別になるのですが、日本に来て生活をしている外国人は色々と大変な思いをしながら暮らしていると思います。中には戦禍を逃れて日本に来たなんて大変な人もいるでしょうし、逆に心の底から本当に楽しくて仕方ない、母国より日本が好きだと嬉しいことを言ってくれる人も居るでしょうが、今の心境がどうであれ家族と離れ、友達と離れて異国で生きるのは、私には簡単な事には思えません。育った環境まで持ち込む事は出来ませんからね。

私がいつもそんな話になると言ってしまうのは、別に定型句で使っているのではありませんが「もし自分があなたの立場なら、あなたの様に生きるのは難しいと思う」みたいな話をします。実際私は日本食から離れすぎるとかなりのストレスを感じてしまうタイプなので、実際にそう思ってはいるのですが。

好意的に接すると、相手もそうなるケースが多いです。そこで「英語上手ですね、どこに住んでたんですか?」なんて聞かれたら、これまた嬉しいもんです。そこで「いや、海外には住んだ事は無くて独学でやりました」と言って驚く相手を見るのも「ここまで頑張ってよかった」と思える瞬間です。

このように相手をリスペクトするのは、自分をリスペクトしてもらうことに繋がります。

得意分野は深く追求する

これは「自分に対して興味を持ってもらう」ということです。頼りにされるレベルの知識を得るとか「この話はあの人に聞けばいい」と思われるレベルまで追求することが他人に興味を持ってもらう事に繋がります。

自分の仕事に関して英語で説明出来るようにする

当然の事ですが、間違っても会社の機密情報を他人に話す必要は無いですよw

仕事は仕事ですから、別にそれが得意分野という訳では無いでしょうけど、日常一番密に行なうことだし当然他業種の方よりは詳しいはずですから、関わりが深い分、英語で説明出来る語彙力をつけておけば会話も盛り上がると思います。

また専門的な話だけではなく「こんな会社でこんなことしていますよ」「ご存知のように働きすぎですよ」「あなたの国でこの仕事をしている人に知り合いはいますか?」とといった説明も会話には重要ですね。「過労死」はすでに外国語にもなっているので、それを踏まえて冗談言ったりしても面白いと思います。

趣味があればそれを英語で説明する

何か趣味があれば、その事に関してしっかりと英語で説明出来るようにしておきましょう。

わざわざこのために趣味を変える必要はありませんが、もしも趣味が着物だったり折り紙だったり「日本」を象徴するものであれば尚良しですね。相手は興味津々で、色々と聞いてくれると思いますよ。

趣味のみならず、自分の好きな事に関しても同様です。その際、こう言ったら相手はどう返して来るかも想定して、その返事も含めて勉強する方が良いです。

なんとか友達になろうと必死になるより、興味を持ってもらいやすい人間になる方が話が早い場合が多いです。

「せめてここだけは」英語で言えるようにする

ここでは、初対面の人間との会話で交わす最低限の情報交換が出来るようになっておこう、という事です。

自分について話せる

いきなり生い立ちや性格の話になる事はないと思いますが、その辺もちゃんと説明出来るように準備しておいた方が良いと思います。

主に予習しておいた方が良いのは「趣味、食べ物など好きな事」「国内海外問わず行ったことがある場所」など、この話題になったらなんとかなる!という下地をしっかり作っておきます。これは別記事内で説明している「ひとりごと」を続けることによって自然に身についていくと思います。

相手について尋ねる

会話の際に話すことが無くなって沈黙が続くと気まずいのは万国共通だと思います。

ですから「どちらの国の生まれですか」的な相手個人に関する質問は当然出来るようにしておくべきですが、それ以上の内容、会話が止まった際にパッとトピックを提供する質問ですね。

「日本以外の海外はどこに行ったことがありますか?」「なぜ日本に来ようと思ったのですか?」「日本の中で訪れた場所、一番良かったのはどこですか?」などなど、相手の経験に対する質問が出来るようにしておくと良いと思います。

このように、初対面で行われる会話を想定して、その言い方やそこで使う単語を予習しておくと良いと思います。無機質にいつ使うかわからないような単語を覚えまくるより何倍も楽しい作業ですよ。

これこそがまさに「使える英語」へと繋がっていく勉強法ですから。

出来るのであれば予習する

初対面を想定すると、大使館に行くとかしなければ話し相手の国籍を予想するのは不可能ですね。でも一度会った相手にまた会うことが決まったら、会話を想定するというか話を盛り上げるための準備が事前に出来ますね。

相手の国の事を調べておく

相手がどの国の人か事前に知っているのであれば、その国に関する情報を先に調べておくと次に会った時の会話が弾みます。

スムーズに会話に入りやすいのはその国の有名な観光地に関してですね。そこに行きたいと思っているなら「行ってみたい」と言えるし、興味あるけどどんな所?行った事ありますか?なんてたくさん質問できますね。またそこを訪れた人が書いた旅行記のブログなどを読むのもいいと思います。そのブログの内容はどうだったなんて会話も出来ますが、ネガティブな内容については避けた方が良いと思います。

それよりも相手が喜ぶのは、相手の国の文化を調べておく事でしょう。そこに興味がなければちょっと面白くない作業となってしまう可能性もありますが、海外の知らない文化について知る事は、自分の視野を拡大することにも繋がりますので、一つの街の事、一つの国の事について、その国の人と話すチャンスがあるならこんな話がしてみたいと思う内容をリストにしてみると良いと思います。

自分の国の文化について、相手が興味を持ってくれていると私たちも嬉しいですよね。これは相手も同じです。そんな感じで会話を発展させて良い人間関係が構築出来るのではないでしょうか。

相手に聞かれそうなことを調べておく

一度話したことがある相手とまた会うのであれば、前回に自分が聞かれた質問だったり、相手が興味を持っている日本の何かについて、既に聞いたかも知れません。それらを思い出して、そこから会話を発展させるのも良い方法だと思います。

「相手が興味を持っている日本の何か」について、ちょっと調べてみるのも面白いと思います。私もそういう機会が多かったので、日本について外国人から教えてもらった、それをきっかけに自分で調べてわかったこともこれまで多くありました。外国人と話す事によって自国を知る部分も多いという事です。

また「前に話してた事、気になったんで調べてみたらこんな話があったよ、あんな話があったよ」なんて会話を自分から作っていこうという事です。

趣味や興味などについては、また同じトピックで話す事になる確率が高いと思います。ですから聞かれて答えられなかった事、言いたかった事などをしっかり言えるように単語を調べたりすると良いでしょう。

軽く話せることも大切だが。。。

会話の基本?とも思いませんが「How are you?」などの返し方については既にネット上に溢れかえっているでしょうからここでは割愛します。

ただ日常的に行われる会話、Small talkについて。いわゆる雑談ですね。

その人間関係の深さによって内容が変わりますし、その時の気分によっても常に話す内容が変化します。

実は雑談が一番難しい

私の周りの外国人は欧州の人が多いのですが、彼らは普段からよくラグビーの話をしますね。サッカーの話題も多いと思います。私は長い付き合いで「スポーツには全く興味がない」と彼らに説明していますから、その話になると聞いてるだけで会話には参加しませんし意見も求められませんが、皆さんすごく楽しそうに話しています。よく言われるのは「こんなに面白いのに何故見ない?」くらいですかねw

これがアメリカ人が中心のグループだと、野球やバスケット、アメフトなどの話になるのかなぁなんて想像します。

スポーツの話だと、主に今年のリーグについてとか、ワールドカップについての予想とか、現在進行している、少し先の未来の内容について話すので、その会話について行きたいのであれば予習も出来ますが、雑談ではスポーツに限って一日中話すなんて事はまずありません。

雑談ですから内容が本当にポンポン変わるんですよね。「そういえば昨日のニュースで〜」で始まったと思ったら「そうそう、こないだこんな店見つけたんだけど〜」となり「それだったらこっちの店の方が〜」となったりと、まぁ当たり前ですが雑談にトピックなんて決まっていませんから話がコロコロと変わるので、全部理解するにはなかなか大変です。

ニュースについて話すことも多いと感じますが、日本の新聞や、例えばYahooのトップページに出てくるニュース記事とは全く違う話です。日本のタレントの誰々が結婚した、離婚したなんて会話にはまずなりませんから。ニュースについての話をしようと思うなら、海外から発信されるニュースを普段から見ておくことがとても重要です。各国のニュースサイトを全部チェックするのは大変ですから、総合的にはロイターに目を通すとある程度カバー出来ると思います。

要は国際的な視点で幅広く物事を見るというのが重要ということです。

文化的背景や時代背景を知る

これは私が最も苦労したところかも知れません。世代世代で共通する話題がそれぞれにある、それを知らないから何を言ってるのか全然分からないんです。

私はTVを全く見ないので非常に説明しにくいのですが私の世代だと、「ドリフか!」とか「早朝バズーカみたい」とかはお互い認識出来ます。しかしこれを今の10代、20代に言ったとて「何を言ってるんだこの人」となってしまうでしょう。同じ日本で育っても世代によって見てきたものが違うのですから仕方ありませんね。

これが世代だけでなく国が違うのですから、そりゃ分かりっこないです。

私の友人達は自分より年上が多いので、皆さん国はバラバラですけどなんとなくそんな話をする際は共通して見てきたものがあるのかなぁなんて思いました。だから皆で飲んでる時に「昔流行ったコメディ番組ってどんなの?」と聞いたら、皆がこれ知ってる?あれ知ってる?と盛り上がって話していました。その中でもみんな共通して知っていたのが「モンティパイソン」でした。

ならモンティパイソンを観ればいいと思ってYoutubeで検索してかなりの数を見ましたが、海外のギャグがこれまた分からない、コメディ番組だからテンポが早いし話すスピードもめちゃくちゃ早くて、理解するのが不可能かと最初は思いました。今でも半分も理解できていないかも知れません。

とまぁこんな感じで育った国が違う、ジョークのベースもそれぞれ違う、普段気にしている内容も違う中で行われるのが雑談ですから、全てをカバーするのはほぼ無理だと思いますので、分からなかった、出来なかったがそこにあったとしても、これは最難関なんだと思って気にしないようにして下さい。

無駄に相手を凄いと思わない

相手の事をリスペクトするのはとても大切な事ですが、外国人を見上げてばかりいるのとは話が違います。

今まで色々な人を見てきましたが、英語を勉強し始めて間もない人がネイティブと話しているのを見ると、どこかビクビクしているように見えたり、自信が無さそうに見えたりするのが、いつもとても気になっていました。

英語を話せる事が特別凄いことではない

英語を使って人と話すチャンスがあり、相手が英語ネイティブである場合、それはたまたま相手が「今自分が学んでいる言語を話す人間」であるだけで、相手はただ母国語を話しているだけです。

「英語を話す」ことは特に何か凄いわけでは決してありません。

我々が普通に日本語を話しているのとなんら変わりはありません。

ですから、決して小さくならず、引け目に感ずることのないようにして下さい。間違っても全く問題ありません。英語は私たちの母国語ではありませんので、間違って当然です。

間違えないようになるために勉強するのではなくて、英会話をするために勉強する、しているんだということを忘れないで下さい。

英会話はテストでもなんでもありません。ただの会話です。就職試験や資格試験とは違いますので、間違っても何にも問題ありませんよ。

この記事全てに共通する内容となりますが、各トピックについて使われる単語を調べたり、これを説明するにはどのように言えばいいのか、これらを調べ続けていると、知らないうちに、気がついたら自然に話せるようになってますよ。

自分が何か劣っている訳ではない

この章の冒頭で少し書きましたが、外国人と話す際に緊張からか自信が無さそうに話す人が多いような気がします。

スムーズに話せない事は、自分の何かが劣っている訳では決してありません。

「会話という行為を行うための道具として英語を使用する」訳ですから、相手と同じレベルでその道具が使えないことに負い目を感じることがあるのも理解出来ます。ですがその差は「慣れ」の問題だけであって、別に何かが劣っている訳ではありません。

たとえ相手の方が足が長くても、髪がブロンドでかっこいいなと思ったとしても(笑)別にそれは生まれた時からそのような物が相手の身体についていただけの話です。ですからそんなことは何も凄いことではありませんし、人間同士の評価としてその違いに上下がある訳ないです。

大切なのは「あなたの意見やあなたの考え方」です。人それぞれの芯の部分ですね。

ですから英語力に不安があり上手く伝えられるかどうか、そんな事ばかりを気にして小さくなることのないようにして下さい。

英会話力に不安があったとしても、堂々と自信を持って外国人と接して良いと思いますよ。

相手にとって有益な情報を持つ

端的に言えば「日本国内の様々な事柄について物知りであれ」ですね。

ある部分に特化すると相手の方が知っている事もある

これは旅行者と話すと感じる事が多いですね。

お金を使って、短期決戦で出来るだけ楽しもうとプランを立てて来る人がほとんどです。日本にある「ツアー旅行」のようなもので来る人に会った事がありません。そもそもそんな他力本願な旅行が海外に存在するのかが疑問です。

ですから、相手はしっかり下調べして来てるので「〇〇神社って〜」といった会話になると全く太刀打ち出来ませんw

そういう時は「逆輸入で情報教えてもらえる!」と思って色々と訪ねてみると良いかも知れません。

一度そんな経験がありましたが、相手の方は楽しそうに笑って「なんで旅行者の私があなたに日本のことを説明してるのよー」なんて短い会話を交わしたことを覚えています。

日本に住む外国人と話すときは、ビザについては相手は死活問題ですからかなり詳しいですが、こっちは自国ですから全く分かりませんよね。

このように知らない事は恥ずかしいことでもなんでも無く、会話においてそういった場面が訪れると、プライドは捨てなくてもいいので気にせず、素直な気持ちで接する、会話を楽しむのが一番だと思います。

行政や法律に関する情報を知る

なんだか難しく聞こえますが、自分自身も日本で生きるなら知っておいて損のない情報ですね。

例えば高額医療制度とか、運転免許の点数制度に関する情報などが行政や法律に関する知識ですね。これらは彼らが普通に暮らしていてもなかなか手に入りにくい情報だと思います。

ここでも常識の話になりますが、我々が普通に知ってるような話でも意外と彼らには届いてなかったりします。こういったことに詳しい人物だと相手が認識すると、何かあった時に頼りにされるようになります。

細かい事でも自分で調べもせずにこちらの状況を無視して毎回メールや電話が来る「教えてちゃん」だった場合は、もう相手にしなくても良いかと思いますが、少々忙しくても「まぁこれも人助けだ」と思って動いてあげると「今度また一杯やろうよ」てな流れになる事が多いですよ。

普段の生活の話だと、美味しいお店やお得な情報などですね。相手の趣味や暮らしに合わせてそんな情報を提供できる知識があれば、先の話と同じようにこちらの情報が、相手にとって有益な情報になるので、変な策略などしなくても向こうがこちらと友達になろうとしてくれますよ。

自分だけが得をしようとしない

ここまで来るともう外国人相手だからなんて話ではありませんね。人間関係を構築する上で最低限必要なスキルとも言えます。

相手を英語応答マシンのように扱う

まさか人間を相手にして、あからさまにこんな態度でいれる人もなかなか居ないとは思いますが、友達になろうと近付いて行く、声を掛ける際に「英語の練習の相手みーつけた!」という雰囲気丸出しで近付いていくと、相手はどう思うでしょうか?

これまでに書いてきた内容と重複しますが、ただ単に英語を使って会話しているだけですので、相手にとってそれが「日常」であるなら別に特別な事ではないという事です。

ですから話す内容に興味が全くないことをずっと話し続けられると、かなり迷惑になると思います。

これでは良い関係にはなかなかなれませんよね。

英会話教師にとってはそれが仕事

普通に英語で会話を行う。これは英会話の先生にとっては仕事の一部です。ですから「英会話を目的として近寄ってくる」という部分には敏感だと思います。それならうちの生徒になってよ!となりますよね。ですからこちら側も相手にとって有益でなければ平等ではありませんね。

これも相手の立場を尊重するということになります。

アウト、セーフの話ではないとは思うのですが、英会話教師を生業としている方に「これはどう言えばいいの?」「この表現はこれで合ってる?」と聞くのはアウト、その人が美味しかったお店について話していることに「それはどこにあるんですか?」とか「一番美味しかったのはどの料理でしたか?」と聞くのはセーフ、という感覚です。

書いてる私自身が当たり前の話にしか感じないので恐縮ですが、とにかく相手も人間です。なんとか得してやろうと思って近づいて来る人に対しては警戒するでしょう。お互い様の話と共通ですが「英語だけが目的」という気持ちではなかなか相手の心は開かれませんね。

まとめ

色々と書きましたが、よくよく考えると別に外国人に対してどう接するかとか、どう考えるかと言う話ではなく、同じ事を国籍問わず全ての自分以外の人に対して出来るようになる事が大切だと思います。

自分の事を嫌う相手にも同じように接しろとか、走れメロスみたいな話をするつもりは全くありません。悟りでも開いてるならそれも可能かも知れませんが、そこまでする必要は全くありませんしね。

相手に大切にしてもらいたかったら、まず自分が相手を大切に思う気持ちを持つ事が大事ですね。

安っぽく聞こえるかも知れませんが「要は「人間力を高める」とか「コミュニケーション能力を高める」事が英会話にとって最も重要」という事になるのかも知れません。