【単語本】TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズを英会話に役立てる

2019年8月10日

これはTOEIC対策学習者にとっては非常に有名な本でしょう。通称「金フレ」というらしいですが、巷で本当にそう呼ばれてるかどうか私は知りませんが、かなり評価が高かったので購入してみました。本のタイトルにTOEICと入っていますが、これも十二分に英会話には役立つ本だと思います。

TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)

TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)

TEX加藤
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目的に合わせて学習可能

まず出版側の目的は、題名の通りTOEICで高得点を狙うために頻出単語を集めて一冊の本にしているということですね。

確かに各レベル分けされた内容を見ると、難易度の分け方はかなり正確にされている気がします。

英会話の勉強として考えると必要な単語があちこちに散らばっている感じですが、そもそもそこが目的では作っていないはずなので当然ですね。

作者が徹底的にTOEIC出題傾向を分析

「はじめに」を読んでみると相当研究されたんだとよく分かります。中にははっきりとTOEIC対策に完全に合わせたといった文章が書かれています。

ですが、どんな本であろうと英語の本であることに変わりはありませんから、「TOEICに特化した英単語本」であっても、英会話の学習にも当然使えます。

各単語の解説が秀逸

全ての単語に付属する解説欄がかなり良いです。同義語だったりTOEICではどのような感じでこの単語が出てくるとか、この単語が出るのは試験のどのパートか、他には豆知識的に書かれていたりとか、著者がどれだけの熱意を持ってこの本を作った、その想いがよく伝わってきます。

学習するのに飽きないように、最後まで覚えきって欲しいという気持ちが見て取れます。

これ一冊完璧にすれば相当な英語力になると思います。途中でやめてしまい「あまり良くなかった」と言われるよりは最後まで使いきって欲しいのが著者の自然な想いでしょう。

サイズ感が良い

本のサイズは文庫サイズです。このサイズという意味でも持ち運ぶに大きくないし、鞄に入れておけばいつでも取り出して読めるので使い勝手が良いですね。

ここで言いたいのは扱う単語数の意味でのサイズ感。これが良いと思います。決して掲載単語は少なくはありません。しかしきちんとレベル別に考えて分けられているので「サイズ感」が良いんです。

  • 600点レベル 400語
  • 730点レベル 300語
  • 860点レベル 200語
  • 990点レベル 100語

レベル上がれば上がるほど、量が増えるとやる気も無くなりますが、だんだんと少なくなっていくんですよね。「これクリアしたんだから、次は前より少ないから出来るはず」と心理的負担を減らすバランスを取っているところはさすがだなと思います。

英会話の教材として使う場合

英会話に特化して使うなら、手順を追って自分にとって「英会話に特化した単語本」にしてしまうと良いです。

1回目の通読

まずは、何も考えずに最後まで通して読む。単語を覚える感じでなく、例文を読んでいく感じです。

日本語訳読んでその下にある例文、単語が抜けた状態で左ページに書かれてあり、単語は右ページに書かれてるので、例文見て、右の単語見て、また左の例文を見る際に出来れば音読する。読めなければ放置。とにかく覚えようとしなくても良いですし「これ知ってる、知らない、見たことある、面白い表現、使えそうだ」などなど、記憶しようとするのでなく「何かを思いながら」というか「使えそうな道具はどれかな?」くらいの気持ちでさらっと読んでください。この際、前述の「各単語に付いてる豆知識的に書かれてる部分」は読まなくて良いです。あくまでサラッと。300ページ弱だし細かいところは飛ばして読むので意外と時間掛かりませんよ。

2回目の通読

まず2色のマーカーでもボールペンでも良いので用意して下さい。

2回目は、同じように通読するのですが会話に使えそうなフレーズにはこの色と決めて、それで印を入れながら読み進めます。会話に使えそうなフレーズ、単語だけに印を入れれば良いです。

その際、1回目に読んだ時にチラッと思った事を思い出しながらというか、サクッと読んだだけでも引っかかっていたその記憶にまた重ねるように読んで下さい。これは何度か繰り返すと何を意味しているのか気がつくと思います。これ重要だなと思う単語については豆知識の部分も読みたくなると思いますので、その自分の興味に素直に反応するような感じです。

3回目の通読

読み方は同じです。2回目に印を入れたところを重点的に。豆知識もしっかり読んでください。印を付けた文が主ですが、「一応」他もちゃんと目を通して下さい。

この時点で、TOEICのレベル分けと実際の会話の道具として必要な言葉のレベル分けは全然違うことに気がつくと思います。ですから自分が印を入れたところが自分にとって足りない単語だと分かりますから、そこをしっかり覚えるまでなんども繰り返し読む、その例文を基にして自分で文を作ってみる。これを繰り返して下さい。

もしTOEICを受けるなら

英会話の勉強してるんだからTOEICはいいや。受けない。という人は少ないと思います。やはり勉強していくと、たとえ会話とはかけ離れているテストだとわかっていても実力を測りたくなってくると思います。

その際、この本での学習はすごく役に立ちますので、前述の「2色のペンのまだ使っていない方」をTOEIC対策用として本に印をする、線を引く、書き込むなどをすれば良いと思います。

全部完璧に覚えるのはなかなか大変ですが、すでに数回読んでいますので、繰り返す事に抵抗はなくなってきていると思いますので、少しずつ進めていって下さい。

こうなると本が設定している各レベル別単語を基準として学習を進めて下さい。

600点レベルを完璧に。次は730点レベルを完璧に。と進んでいきます。

読み方は特に変わりません。ですが豆知識のところもTOEICテストを受けるなら重要になってきますので、そこもしっかり読むようにして下さい。

少しずつ進めていく事に注意して、一気に10ページ分覚えるぞ!とやると覚えれない時にイライラする、嫌になる可能性がありますので、1ページをきっちり覚える、半ページをきっちり覚えると、小さな成功を重ねることを意識して。それでも忘れます。その時はまた戻ってと繰り返します。この繰り返しが一番効きますので面倒と思わずに読み返しましょう。

同じ英語ですから特に区別する必要は無いのですが、色分けしていると別のアプローチでこの本を使う場合「これ覚えるのに苦労したな」など関係ない記憶を絡めて単語を覚えることができます。その記憶に引っ掛けて覚える方が記憶定着率は高いのであえて色を変えてマークする。ということです。

重要語、定型表現はしっかりと

各章の終わりにある分割された部分が英会話にとって重要なものが纏められています。

ここもしっかりと読み込むようにして下さい。

私にとってはですが、多義語をまとめている部分が特に大事かなと思いました。

よく売れている本、それなりに理由がちゃんとありますね。

これは持っておいて損はない本だと思います。