【英単語の語源図鑑】の読み方使い方
英単語は一つの単語であっても、とても短く、それぞれ違う意味を持つ単語の寄せ集めによって構成されている事をご存知ですか?この【英単語の語源図鑑】はそういった複数の語源から構成される英単語を、イラストを用いて「イメージで意味を捉える」事ができるようになるための知識が満載です。
通常の単語学習
私が当時必死になって英単語を学んでいた際、単語カードを作ったり(古い?)手書きで反復したりと色々遠回りしながらやってきた中で、語彙力が上がってくると単語同士の関連といいますか、この場所にこれが付いてると皆似たような意味や役割を持つ単語なんだと気付くようになり、見たことのない単語でも多分こんな意味だろうと予想が付くようになり、その予想は本来の意味から大きく外れる事が無くなりました。
日本語の漢字ばかりの単語を見て、知らない言葉でも大体の意味が想像できるのと同じです。
日本語の単語もある意味では同じ
漢字の場合は個々それぞれの漢字に意味があり、また一つの漢字でも、それを構成する編や作りからその漢字単体の意味が分かったりするので便利ですね。英語にはそんなものは無いと勝手に思っていましたが、実は漢字とは全く違うということではありませんでした。都合よく解釈しすぎなのかも知れませんが。
私がこの本に出会ったのは、フラッと本屋の前を通った時でした。
面白そうだなと思って手に取って、さらっと中身を見た瞬間にすぐレジへ行き購入しました。
ある程度読み進めていくうちに、
単語学習をする際、この本があったらどれだけ楽だったことかと本気で思いました。
英語が話せるようになりたいと必死になって勉強していた頃、知り合い(公立中学の英語の先生)に
「単語にはある程度パターンがあるから、そこに気をつけて覚えるようにすると楽だよ」
「例えばcoが頭に付いてると、人がいっぱい集まってるイメージ。company, coworker, community, みたいな感じ。人間が集まってる感じするでしょ?」
と教えてもらった時、家に帰って頭がcoの単語を調べてみてかなり驚いた記憶があります。
単語を構成している部品とは?
この本に記載される内容と同じ事は書けないので、避けて例を挙げるのは非常に難しいのですが、例えばProから始まる単語。
Protect
Promise
Promotion
Produce
Proceed
どうですか?何か共通点は見えてきますか?
私には全ての単語に何か「事前に準備している」ようなイメージが浮かびます。
では一つ一つ確認してみましょう。
難解な単語は選びませんでしたが、先に述べた「事前に準備している」感じはなんとなく伝わったのでは無いかと思います。
他にも
in---- internal, inside, internet
de---- delete, departure, decline
un---- unfortunate, unbelievable, unless,
全て答えを書いてしまうと面白くありませんので、気になる方はこのような感じで共通点を探し出し、ご自身で一度調べてみてください。
自分で調べて色々分かってくると、本当に「へぇーーーっ!」「へぇーーーーっ!」となりますよw
文法的表現で言うと?
これぞ文法用語って感じで表現するのはあまり好きでは無いので、このブログではそういった表現は避けようと思っていますが敢えて言うと、これは接頭辞と呼びます。
この【英単語の語源図鑑】ですが、上記のように単語を分解して、その各部の意味を知ることによって、同じパーツを使ってる他の単語が紹介されています。
全ての単語ではありませんが、英単語は前述の「接頭辞」、その他「語幹」「接尾辞」より構成されています。
このように構成する各部の意味や働きを知っていると知らないとでは大違い。
その単語自体を見た事がない、だから意味が分からないではなく、知らないんだけど大体なんのこと言ってるんだろうなーと、その単語の持つ意味が想像出来るようになります。
これは英会話の際の英語力にも大切ですし、TOEICなどの試験にも非常に役立つ知恵となりますね。
さいごに
この本を最大限に利用するには「単語の構成の勉強」としてやるのではなく、「英単語の雑学を楽しく学ぶ」気持ちで読み続けると良いと思います。
英語に興味があるけど単語を覚えるのが苦手という方には特にオススメです。
ただの雑学として単語の構成を捉える。これはホント楽しい作業ですよ!