【続 英単語の語源図鑑】待望の続編が出たので購入してみました

2019年9月16日

ネオンの文字

第一弾が65万部を突破したという素晴らしい英単語本【英単語の語源図鑑】に続編が出ました。発売前からAmazonで予約して、発売日に届いて読んでみましたので、前作との比較を含めたレビューをしたいと思います。

英語学習本としては異例の発行部数

通常、このような学習本は余程のことがない限り爆発的に売れるという事はありませんね。本の構成や読みやすさ、手軽さなどが重なって噂が噂を呼んだ結果、この成果が出たと言った感じでしょうか。

続 英単語の語源図鑑

続 英単語の語源図鑑

清水 建二, すずき ひろし
1,650円(10/04 15:28時点)
Amazonの情報を掲載しています

 

出版社の力の入れようも相当なもので、特設サイトまで作られています。

英単語語源図鑑

語源を知ることによって、同じ語源から発展した単語も一気に覚えられるので、単語学習の効率はかなりよくなります。

ただ、この本だけでなんとかしよう、単語力を増やそうと思ってもなかなか上手くいかないのではないかと思います。記憶している単語数がある程度のレベル(中学英単語はほぼ完璧、高校英語は半分くらい覚えている)をクリアしていないと、様々な語源の関連がわかりませんので「目から鱗」とはなかなかならないのではないかと思います。

前作との比較

2冊とも読了した現時点で私が思った感想を述べたいと思います。

前作の記事は以下リンクから。

英会話のための単語本としては?

今回発売された【続 英単語の語源図鑑】は、英会話で使用する単語学習を基本とするならば、若干日常的に使用する単語とは離れてしまった感があります。

今回の表紙裏に記載があるのですが、著作権の問題がありますので意訳しますと「前回説明しきれなかった部分の補足をするために発行したのでこれで完璧」とあります。

1冊目の内容は、すべてが英会話に役立つとは思いませんでしたが、日常会話に使える単語がかなり紹介されていました。2冊目のこの本で補填された単語はかなりレベルが高い単語が多いと感じました。

普段からこのような単語を駆使して日常会話を行うと「かたい話し方をする人」という印象を受けるかも知れません。

試験対策として

TOEICや大学受験、センター試験などの学習をサポートする意味でこの本を利用するのは、最高だと思います。

英単語の学習は単調で、退屈な作業です。意欲的な時は良いですが、何度見ても間違える単語があり、いつまでたっても覚えられないと感じると自分に腹が立ったりと色々な心理的な変化があり、続けること自体が結構大変です。

そんな時に、合間を使うというか暇つぶしにこの本を手に取って、パラパラと読み進めて行く。単語学習の休憩に使うような感じですね。

この本を最大限に活用する方法は?

必死になってこの本で紹介されている単語をすべて覚えるといった使い方も当然アリだと思います。

挿絵も可愛いですし、何より「勉強している感」をあまり感じさせないのがこの本の凄いところ。

ですが、その「勉強している感が無い」ところを上手く利用し、暇つぶしにサラサラと読み進めるのが良いと思います。

最後まで読み終わったとしてもそれで終わりではなく、いつでもさっと手に取れる場所に置いておき、1分でも2分でも空いた時間があれば手に取ってサッと目を通す。そうやって軽い気持ちで何度も何度も繰り返し目を通すのが、この本を最大限に利用する方法ではないかと私は思います。

丸暗記するのではなく、日常的にこの本で紹介されている挿絵と語源を目にするような環境を作る

これがベストな使い方だと思います。

さいごに

この新作と前作を比較すると、この新作は

  • 難解な単語の掲載が増えた
  • 英会話の学習用というより試験対策に向いている

といった感じでしょうか。

しかし「なるほど!そういう事か〜!」と、何か役立つ雑学を手に入れた感を与えてくれるのは前作と共通です。

退屈な英単語学習にスパイスを与えてくれるような一冊です。気になる方は是非購入されてみてはいかがでしょうか。