英語で話すチャンスが無い!そんな時はどうすればいい?
英会話にはアウトプットがとても大切とあちこちで見るけど、現実は日常生活の中で英語を使って会話する機会がない。こんな時は一体どうしたらいいのか。実はとっておきの方法があります。
英語を使うチャンスを作る方法は、英会話学校に通うとかSkypeレッスンなどを利用して話す機会を作るなんて事も可能だと思いますが、それではこのブログのコンセプト「出来るだけお金を使わず」に反することになってしまいます。
ここではそれらを選択せず、独学で何とかする方法「お金をかけずに日常的にアウトプットの機会を作る方法」をご紹介します。
全て自分で何とかしないと駄目なのでそれなりに大変ですが、ただただレッスンを受け続けるより遥かに良い点も多いと思いますので、ぜひ実践してみて下さい。
一日の終わりに自分の言葉で話す時間を作る
このように一文で表すと「???」といった感じになると思いますが、要は「英語でひとりごと」です。
- お金も要らない
- 間違っても誰も困らない
- 何回も言い直せる
これを続けることによって得られる利点がいっぱいです。
実際私が自分のアウトプットのスキルが劇的に変化したのは、これを始めて確か1年くらい経った頃だと思います。
外国人と話す際、詰まり詰まりでたどたどしく話していた自分が、ある瞬間に「あれ?」と思う。こんな感覚には今までなった事ないけど、何故かポンポンと言いたい事が言えるんです。
「なんかおかしい。こんなにスラスラと話せる訳がないのに」と思いながら、自分を疑いながらでも「何故かはわからないけどとにかく今はスラスラ話せる」ようになる瞬間が必ず訪れます。
まぁ、その時に話しているトピックが、自分の語彙レベルに合っていた、得意分野(音楽、映画など)だっただけなのかも知れませんが、そんなタイミングは話せるようになる過程で皆が体験する事だと思います。
たまたま私の周りには英語が話せる日本人が多いのですが、この話をすると「あーわかるわかる!」と言っていましたので、あながち間違ってはいないと思います。
その方法とは?
ここでの目的は「アウトプットの機会を作る」です。
それを一体どうやって作るのか。
- 寝る前に枕(ぬいぐるみでも写真でもなんでも良い)に向かう
- その向かっている相手は英語ネイティブの人だと想定する
- その想像の人に、今日朝起きてから今までに起こった出来事を英語で伝える
1日の終わり、寝る前にその為の時間を必ず確保するようにしてください。
約束事、ルール
これは絶対に守ってほしいルールです。
他にも良い方法があるのかどうかはわかりませんが、とにかくこの私流の「英語でひとりごと」を続ける際のルールです。
- 何があろうと絶対に辞書は使わないこと
- 今持っている自分の単語力、スキルを使ってなんとか説明すること
- 「ひとりごと専用ノート」を準備すること
- そのノートに【言えなかったこと】を記録していくこと
- 出来る限り(本当は絶対にと言いたい)毎日続けること
この5つが基本的な決め事になります。この決め事ひとつひとつに大切な意味があります。
1と2の意味するところとは
まず1の「何があろうと絶対に辞書は使わない」ですが、この意味は2の「今持っている自分の単語力、スキルを使ってなんとか説明する事」にほぼ共通します。
この2つの本意は「現時点で言えない、説明できない言葉を明確にする」事が目的です。
ですから「言えないから調べる」作業は
ひとりごとの最中には厳禁!!
です。これ、めちゃくちゃ大事です。
「朝7時に起きた」「朝ごはんは何を食べた」「お昼に焼きそばを食べた」など単純なセンテンスを使うことはそんなに難しいことではありません。
ひとりごとを始めた最初の頃はこんな感じになってしまう方も多いと思います。
時間的な流れを説明しようと(時制を使う)してそれが出来ない時、正しく言えるようになるためには文法知識が必要なので、正しい言い方を見つけるのは少々時間が掛かります。
「私がそこに着いた時にはすでに事故が起こった後だった」
などをきちんと説明するには少々複雑な(実は覚えてしまえば簡単)文法知識が必要ですから。
このような「今の時点で言えないフレーズ」が出てきたら、後述する2の「ノート」に日本語で書き取っておいて下さい。
では「知らない単語」はどうでしょう?これを探すのはそう難しくはありません。
覚えておいて頂きたいのは、例を挙げるとキリが無いですが「遅刻」「残業」「同僚」「早退」「待ち合わせ」などなど、日常使いそうなワードで、
「知らない」や「言えない」、「説明できない」を見つける事が大切
です。
「あ、これ知らないや」となれば、ここでチャンス到来です!
その知らない単語の内容を英語で説明できるか試して下さい。
例えば「遅刻」なら、遅刻という単語を知っていると、「今日彼は遅刻した」「今日私は遅刻した」で良いですが、知らない場合はどういう風に説明するでしょうか?
「始業時刻になっていたが、彼は会社に居なかった」
「9時になっても彼が見当たらなかった」
「会社に電話があり、何と彼は「今起きた」と言った」
などなど「誰かが遅刻した」を「遅刻」という単語を使わずに状況を説明する方法は様々ですね。
違う言い方でも無理だったら、ただ単にその「知らなかった単語を日本語で」書き留めておいて下さい。違う言い方で説明出来たとしてもメモする事を忘れずに!
これをやり始めた際、私は言えない事だらけで「言えない事の方が多いのにどうしたら良いんだ」となりました。
ですが、とにかく言えなかったらメモメモメモメモメモメモ、残しまくります。
このメモが将来あなたの財産となります。
後になってそのノートを見返すと、自分の成長を実感すると共に、思わず笑いがこみ上げてくるでしょうw
とにかくここで大事なのは
「知らない自分を責めない」
「自分の知識量の少なさに腹を立てない」
「自分に対してがっかりしない」
です。だって、知らないものは知らないんですから、そこを責めても何も解決しませんよね。
知らなければ、あとで調べて、それを知れば良いだけなんです。だからそこは自分を甘やかせてやって下さい。
間違ったって良いんです。母国語じゃないんですから。間違って、知らなくて当たり前です。
これを継続してるだけでも偉い!と逆に自分を褒めてやるくらいが丁度良いと思います。
大切なのは「知らないが分かったらとにかくノート!」です。
3と4、ノートの使い方
まず、何か適当なノートを用意して下さい。ちなみに私は無印のノートを使っていました。
そこに挟んで一緒に保存しておける小さめの筆記具があれば最高です。
前項で説明したことを続けて行くと、そこには言えなかった言葉がたくさん書かれていますね。
これを調べる際には、とにかく自分にとって便利だと思えるツールは全て使って下さい。
ググるもあり、辞書引くもあり(私は紙の辞書をお勧めしますが)、英語が得意な友人や知り合いに聞くのもアリですね。とにかく納得いくまで調べる事が大切です。
はじめは「和英」が多いと思います。日本語で書いてある知らない単語を調べる事が多いはずですから当然そうなりますね。
その調べた単語、おそらくそこには例文も、同じ単語で違う意味がある事も書かれていると思いますので、調べたらそこに書かれている内容をきちんとそのノートに残して下さい。
「覚えたから大丈夫!」
ではなく、自分はそれを知らなかったのですから、ちゃんと書いて下さい。
特に例文はとても大事です。違う使い方が出来る事がわかればそれもノートに残す。
この作業によって「記憶への刷り込み」を行います。
それでもまた、同じ言葉で詰まる事でしょう。
人間そんな簡単に一発で完璧に記憶するなんてなかなか出来ません。逆にそれが出来る人なんてこの記事読んでないと思います。
ですが「確かこの単語、前にもわからずに調べたよな」ってのは覚えてると思います。
私は「なんで調べた事は覚えてるのに、その単語は覚えてないんだ」と何度も思いましたがw
「確かこれ前も間違えたよな」とノートを見返す作業、これまた刷り込みです。
そこで前に書いてる内容を見つけたらそれを熟読する。
また「なんか違うぞこれ」と思ったらもう一度きちんと調べる。
スキルが上がってくると、今よりスキルが低かった自分が起こした「勘違い」に気付けるようになります。
ですからその「読み返し」も大切な作業のひとつです。
それが見つかったら、ノートの内容を修正して下さい。
破って捨ててしまうのではなく「これは勘違いで本当はこっち」と、新たに書き足す方が良いと思います。
家の片付けをしてて、昔の写真などが出てきたら「懐かしいなー」なんて手が止まる事があると思いますが、そんな気持ちで過去に書いた内容を見る事があっても良いと思います。
中級者以上になると、さらに細かい表現が出来るのではないかと同意語を調べてみるのも良いと思います。
Oxfordなど英英辞書を使えば、例文も含め、それに相当する単語は簡単に見つかりますね。
このような感じで、現在の自分のレベルに合わせた方法で「知らないこと」を探し続けて下さい。
特に中級者は今の自分より「ちょっとだけ高いレベル」の言葉やセンテンスが使えないか。
教科書みたいな文でなくもっと普段の会話っぽい言い方ないのかな。こんな事を意識しながら出来れば最高です。
「ひとりごと」以外の時間でノートの内容を調べる
「ひとりごと」の最中には絶対に調べることはしないと先に書きました。
ですから、次の日でも別の日でも、このノートに残した「知らない言葉」をちゃんと調べる時間をとって下さい。
最初は「ひとりごと」自体に長い時間をかける必要は全くありません。
そこに時間かけ過ぎると、精神的なプレッシャーも原因となり、次第に継続することが困難になってきます。
1日に数個の言えないセンテンスが見つかればそれで良いくらいの気持ちで良いと思います。
ただ、調べる量が多い始めの頃、特に初学者にはその「言えなかったことに関して」調べる時間は長くなりがちですし、苦しいものになる可能性があります。
そんな時は遠慮なく負担を軽くする方法を考えて実行して下さい。
このブログ内で何度も書くことになりますが、
英語学習はとにかく「継続する」ことが一番大切です。
毎日一つの単語を覚える。
続けると一年後には365語になってます。
完璧な記憶は厳しいので何割かは抜けると思いますが。
ですが学習する事をもしやめてしまったら、それ以降は一切増えることが無くなってしまいます。
ですから何がダメかと言うと、継続しなくなる、止めてしまうことが一番ダメな事です。
無理して止めてしまうくらいなら、負担を軽くして続ける方が比較にならないほどマシですから。
5の「出来る限り毎日続けること」。継続する事の大切さ
何かを成し遂げようとする際、全てにおいて共通する部分だと思いますが、可能な限り毎日続けること、特に語学に関してはコツコツと少しずつ少しずつ積み上げるのが目標達成への一番の近道です。
ノートを取る。
今持っている語彙力で話す。
自分の言葉で説明する。
そして「何が言えないのか」を知る。
アウトプットのチャンスを得るために「ひとりごと」を行うのですが、
本来の目的は
「今言えない、説明できない言葉やセンテンスを探す、知る」
がこの「ひとりごと」の一連の作業の本当の目的です。
大切なのは「自分の言葉で話す」こと
とにかく言葉を、センテンスを絞り出してください。
例文の丸暗記を使うのではなく、自分の言葉で伝えようとしてください。
たまたま言いたい事が覚えた例文と同じなら、わざわざ違う言い方を探す必要も無いとは思います。
ですがそれを敢えてやってみる事、実はすごいトレーニングになるんですよ。
一つの事柄について違う言い回しを手に入れるという事ですから。
しかし無理は禁物です。
前述のように、これが自分に対する拷問のようになってしまうと続きません。
辛すぎて辞めてしまうことになるでしょう。
ですから、自分を甘やかすために「言えなかった事は日本語でノートに取る」必要があるんですから。
言えないなら言えるようになれば良いだけです。後から調べれば良いだけですから。
全て読んだあとでも「そんなバカなー」と思われるかも知れません。
ですが、騙されたと思って1年間、試しに続けてみて下さい。
冒頭で「寝る前に」と書きましたが、続けれるなら風呂の中であろうが寝る前であろうが、どこでも良いんです。
一人になれる環境がない方もおられるかも知れませんが、何とか自分の置かれた環境でこれが継続できる方法を探して実践してみて下さい。
それが出来れば「驚くほど話せる未来の自分」が必ず待っていますよ!
PS. ここに書かれた事を続けると、意外に早いタイミングで起こる変化があるのですが、ネタバレになってしまうと面白くないので後日それを記事にしようと思います。