これで英語が聞き取れる!やるべき3つの方法

2019年8月17日

ヘッドフォンをしているノリノリの女性

英語学習を始めて、一番悩んでいるのがリスニングだという人が多いのはないでしょうか。あまりに早口で何を言ってるのか全くわからない、ホントにそう言ってる?など文章を目で追いながら聞いても疑ってしまう時もあるのではないでしょうか?

そんな方にオススメの、リスニングの問題を解決する3つの効果的な方法についてお伝えします。

最初は聞き取れなくて当たり前

これまでネイティブの発音に触れた事が一度もないという方はほぼゼロだと思いますが、彼らが普通に話しているのを聞くと最初はほとんど何を言っているのかわからないと思います。

話し手の、話し始めの部分、I think, Do you, Yes, That'sなどはそこそこ拾いやすいと思いますが、そこから繋がる先が「え??」となる事が多いですね。

なぜそうなるのでしょうか?

そもそも使う音が違う

日本国内でも地域によって方言がありますね。北海道から沖縄まで様々な方言があります。中には聞き取ることが難しい場合もありますが、国内で話されている方言、口真似しようと思えばなんとなく出来るでしょうし、聞いた言葉を書き取れと言われてもそれなりに出来ると思います。

例えば関西で「捨てる」は「ほかす」と言うのですが、他の地域の方がそれを聞いて、何を意味しているのかはわからなくても、何と言ったかは聞き取れる、それを書けと言われると書けると思います。

これは基本的に使う音が同じ、もしくは似ているから聞き取れるんですね。

しかし英語の場合はそうはいきません。

これは何故か。日本語話者が使う事がない音を使って話しているから聞き取れないんです。

RとLの発音の違い、FやPhから始まる音、edやL、thで終わる音など様々ですが、これらの音は日本語にはありません。

そんな聞き慣れない音があちこちに存在する言葉を聞いて、いきなり正確に聞き取る事はほぼ不可能と言って良いでしょう。

しかし、所詮は言葉、というより「音」ですから、慣れると必ず聞き取れるようになりますので安心して下さい。

まずは出来るだけ聞き取りやすい環境づくり

この結論から言うと、リスニングを始める際、慣れないうちは出来るだけヘッドフォンやイヤフォンを使用するということです。

音は、音源に近い方が細かいところまで聞き取りやすくなります。TVで流れている音が聞き取りにくい時、ボリュームを上げると思います。それで聞き取りやすくなるのは間違いないのですが、音量を変えずともスピーカーに近づいていくと聞き取りやすくなりますね。これと同じことです。

音源と鼓膜が近い方が、聞き取りにくい音は拾いやすくなります。

私の感覚では、特に子音の聞き取りにはかなり効果的であると思います。

日本語にない音を日本語で説明するのがそもそも不可能だとも思うのですが、「シュ」とか「シュッ」と言う音。

「発音している」のは間違いないのですが、それは「空気を使ってその音を作っている」という感覚です。我々が小さな声で話そうと伝える時「シーッ」と言う際に出す音、「し」をそのまま言うのでなく空気の音も混ぜていませんか?あんな感じです。パンクしたタイヤから空気が漏れる音を言葉で表現する際も同じように発音しませんか?

そんな「音として発している音」ではない「空気を使って発する音」などは、やはりヘッドフォンやイヤフォンを使って聞く方がよく聞こえます。

それらの音が自然と聞き取れるようになるまでは出来るだけヘッドフォン、イヤフォンを使ってください。

慣れてきたら雑音の中で

ある程度聞き取れるようになってきたなと思ったら、普通の生活音の中でも同じように聞けるか試してみて下さい。

外出先でスピーカーを使って音を出してリスニングするのはなかなか難しいと思いますので、まずは家の中で普通に英語を流して聞けるかどうか試して下さい。

冷蔵庫が発するノイズ、車の音や風の音、生活の中には様々な雑音がありますね。その中でもちゃんと聞き取れるかどうかが重要です。

日本語だと、何の問題もなく聞けると思います。それと同じように英語も聞けるかどうかを確認してみて下さい。

最初はなかなか難しいかも知れませんが、慣れてくると必ず聞き取れますので諦めずに繰り返し聞き続けて下さい。

音読しながら同じセンテンスを繰り返す

何故リスニングなのに音読?となるかも知れませんが、人間の耳は都合が良いと言いますか、どちらかと言うと聞こえた音を処理する脳の問題なのですが、不慣れな音に関してはそれを処理するのが難しいんです。

音とは空気の振動ですね。ですからその振動を拾う鼓膜はその音を受けた際に振動しています。それが重要な音でなければ脳はそれを無視してしまいます。

前述の生活の中にあるノイズ、それらはほぼ意識していなければ「聞こてえいない音」であると思います。耳に入る音を全て頭の中で処理してしまうと、もううるさくてずっとイライラしていなければなりませんね。

例として挙げると、友人が家に来た際「なんか冷蔵庫の音がうるさくない?」と言われて全く気になっていなかった音に耳を傾けると「んー、そうかなぁ」みたいな感じで、雑音として無視している人にとってはそれは無意識の所にある音になってしまっており、一方それに慣れていない人には気になる音であるといった感じです。

英語を聞き取る際、最後に発する音が重要な単語も多いです。

FinishなのかFinishedなのか、変化する音を「最後まで聞いておかなければ意味がわからなくなる」という意識があると、耳(脳)はそれを聞き逃してはいけないと注意を払うようになります。

これらは頭の中で行われている作業ですから「そう意識して考えている」というよりは「そう反応している」という方が正解ですね。瞬間的に反応しているだけです。

ですから、「今聞こえていない音」は頭の中で「考えなくても意識が向く音」に変えてやる必要があります。

基本的に言えない音は聞こえない

私も最初の頃、特にRとLに関しては「何が違うんだこれ?」となりました。ですが、音読を繰り返す、単語を覚えていくにつれ「間違ったら全く違う意味に変わってしまう」という事に意識が向くようになりました。

よく言われるのが「Rice」と「Lice」ですね。ご飯とシラミです。これ間違ったら全く意味が通じませんし、間違って取られる事を想像すると恐ろしいです。

しかし、そういった事が重要であると意識しだすと、次第に「聞こえ方」が変わってくるような変化がありました。

それは「意識しだしたから」変化したのかなと思っていたのですが、実はそうではなく「言えるようになったから聞こえだした」が正解でした。

日本語にない様々な特殊?な発音を練習しながら学習を進めて、まだ言えない音に関してはやはりはっきりとは聞こえていないという事に気が付いたんです。

ですから、「聴く」というトレーニングと同様に「話す」というトレーニングが必須だという事です。

話すというより「今まで使ってこなかった音をちゃんと作れるようにする」が正解ですね。

「ここはこう発音するんだ」と練習を続けると、聞く際にもそれが自然に聞き取れるようになります。

そのために「音読しながら同じセンテンスを繰り返す」事が重要となります。

一気にたくさんの量をこなす必要はありません。もともと持っていない物を自分の頭に「慣れさせる」「馴染ませる」必要があるので、これにはそれなりの時間が必要です。

ですから多くを並行するよりも「同じ音を持ついろんな単語」で1つずつ進めて行く方が効率が良いです。Rから始まる単語をたくさん練習。出来るようになったら次はLから始まる単語。それらを織り交ぜてきちんと違いを作れるかと確認する。こうして進めると効果的です。

これをやり続けると必ず聞き取る能力が手に入ります。繰り返す事により頭の中の処理が必ず変化します。自分が意識している以上に我々の脳は優秀です。

リエゾンを意識する

文章を読みながら、その文章をネイティブが読んでいる音声を聞く。

話し手のスピードが早いと余計にですが「今のとこ、そうは言ってないでしょ?」と思う主な理由はこの「リエゾン」にあります。

リエゾンとは「文章の中にその単語が置かれた際、全ての単語を正確に発音はせず、前後が繋げられる場合は音が変化する」事です。

ゆっくりと話す場合、それは使う必要はありませんが、自然なスピードで話す際には必ず音は変化しています。

「英語話してるなー」と感じるのか「カタコトだなー」と感じるのかの差はほとんどここから来ます。

自分が英語を話す事に慣れていないうちは使う必要はありませんし、勘違いされる事を思うと一言一言をしっかり発音して伝える方が大事です。

ですが、そのリエゾンは何か、どう変化するのかのパターンを知っていなければ全く何を言っているのかわからなくなってしまいます。

単語同士が繋がると、どんな音に変化するのかを知らないから「そうは言ってないよねこれ」となってしまいます。

これは多聴で克服するしかありません。文を読みながら聞き取る。そこでどう変化するのかのパターンを覚えていきます。

例としては

Far away:「ファー・アウェイ」が「ファーラウェイ」

Little bit:「リトル・ビット」が「リルビッ」

Like you:「ライク・ユー」が「ライキュー」

Can I:「キャン・アイ」が「キャナイ」

などですね。これらは2語のコンビですが、このコンビが文の中に入ると前後の単語によってはさらに変化したりします。

カタカナで説明すると「カタカナ音」になるので正確には表せませんので、ご自身で英語をどんどん聞いて、変化のパターンをご自身で見つけていって下さい。

さいごに

ここに述べた3つを意識して学習を続けると必ず聞き取れるようになります。今聞けないのはただ「それらの音に慣れていないだけ」が理由です。

「英語だから特別」という事は全くなく、今はまだ慣れていないだけ、だから慣れればいいだけという事を意識しながら学習して下さい。