【英文法本】「1億人の英文法」
正直、これまでに文法の勉強は、他人に「一応やった事あるよ」なんて言えるレベルまで勉強したことが無く、10数年ぶりにTOEICを受けようかと考えた事もあり、ここらで一度きちんと学びたいと思い文法書を探し始めました。
色々と検索した結果、レビューや英語に関するブログ、YouTubeなどでも勧められてて内容も良さそうだったので「1億人の英文法」を購入してみました。
手に取った時のイメージよりかなり読みやすい
かなりボリュームのある本で、読み終わるまでどれくらい掛かるのか想像もつきませんでしたが、内容がかなり良かったので意外とサクッと読めてしまいました。
まず手元に届いて思ったのは「分厚いなー!」でした。
次に、読み始めて感じたのは「いい紙使ってるなー」でした。
1ページの紙の厚さは蛍光マーカーでしっかり線を引くと流石に裏のページから確認出来るくらいのものですが、ページをめくる感覚、ボールペンで線を引いたり書き込んだりする時の感覚がなかなか心地よい紙質です。
何故あっさりと読み終えることができたか
本の厚みから、ほんとに最後まで読み切れるかなと少々不安はあったのですが、前述の通りサクッと読めた理由、面白いというか、興味が湧いた、読書を加速させた理由は
- 出来るだけ文法用語を使わない
- 実際に今の世の中で日常的に使われているフレーズをネイティブと共に厳選
をコンセプトとして書かれている本だったので、普段の外国人との日常会話に必要なフレーズが多く、とても役に立つ内容だったからです。
英会話にとって大切な事が書かれている
英語を話す際に重要なのは
- 覚えた例文をそのまま使うのではなく、自分の言葉として話す
- 感覚的な部分を含めた表現が出来る
ことが非常に大切なのですが、この本に書かれている内容は、サブタイトルにもあるように文法書であるにも関わらずその「感覚」の部分を重点的に強化できるように書かれています。
ここがしっかり学習出来ていないと、会話もある意味感情表現ですから、その材料が乏しいと表現力が当然下がります。その部分に関して難しく考えすぎる事なく英語で表現出来るようになるフレーズや材料がしっかり説明されているので、文法書を読んでいるような気分にならないのがこの本の良いところでしょう。
文法用語が少ない
文法書と言えばすぐ思い浮かぶのは「〜法」「〜完了」なんて言葉なのですが、この本はそうではなくもっと感覚に訴えるような手法で文法が説明されています。
この一冊を読了した際、例文で解らなかった、知らなかった表現はほぼゼロでしたが「この時ネイティブはこう考えて話している」という説明が多いので、その面で言えば「へぇーそんな感じで話してるとは知らなかった!」と新しい気付きは多々ありました。
あまり難解な単語を使わずに例文が作られていると思うので、初学者でもそれなりに読める例文が使われています。
さいごに
600ページ超えと、なかなかのボリュームですが初学者にも、そこそこ英語を使いこなせる方にもかなりお勧めの一冊だと思います。
これまでややこしい文法用語が嫌い、私のように文法に関する学習を避けてきた方には是非読んで頂きたい一冊です。