【英文法本】ゼロからスタート英文法
この本を購入した当初は手当たり次第に色々な本を読んでいました。ですが「まずはこれから!」とこの一冊を完璧に仕上げるために他の教材に手を出すのをやめて、この一冊のみに絞って徹底的に読み込んだら、結果的に理解力が一気に上がって、自分で自分が変わった事に気付けた程成長させてくれました。
これも後輩にあげてしまったのでもう手元には無いのですが、私はこの本にはかなり強い思い入れがあります。
題名の通り本当に「ゼロからスタート」の人でもあまり苦労せず読める文法書です。
どんな人がこの本を選ぶべきか
Amazonサイトのレビューにも多く書かれていますが、とにかく英語を本当の初歩の初歩から勉強出来ます。ですから、中学英語はほぼ完璧に理解出来ているというレベルの方には少々物足りないと感じるかも知れません。でも自分自身が今英語の習得に向かっており、かつ以下に該当するのであれば一度手に取ってみては?と思います。
もう一度英語を基礎からきちんとやり直したい
英語学習をこれまで何度もやり直している方。
ちょっと難しい文が出てくると「やっぱりなんか英語って難しいよなー」と感じて、せっかく始めた英語学習からまた離れてしまう事が続いている方。
英語に対して興味は一応続いているけど、難しいし忙しいしで時々やってまた離れて、また初めてはしばらくしたらまた離れる、そんな状態が数年続いている方。
英語を話したいけど全く自信がない
外国人を前にすると、緊張してしまい言葉が出てこなくなってしまう方。
少しは話せるけど、回転が早いやりとりの際にどうしても言葉が詰まってしまうという方。
話す際に「単純な間違いをするかも知れない」事が気になって話せない方。
これらが思い当たる方は、今まで使ってきた現在手元にあるテキストの事は全て忘れて、初めから持ってなかった事にしてこの一冊から再スタートすると良いと思います。
この本をどう使えば効率的に学習出来るか
前項で書いた内容全てに共通するのは「基本的な表現、自分は間違える訳が無い」という自信が無いから起こることです。
その頼りない自信を「確固たる自信」に変えてやりましょう!
一番最初、1回目は一気に読む
もし購入されたら、理解出来ようが出来まいが、とにかく最後まで一気に読み切って下さい。
知ってる知らない、面白いから読み返す、そんな事は後回しにしてとにかく一気読みです。
小テストのようなページもありますが、軽く流す程度で良いですし書き取って答え合わせなんてしないで最後まで一気にです。
挿絵が多いので、それもサッと目を通す程度にしておいて下さい。
でも絵だからといって見ないのはダメで、覚える必要は無いのですが書かれている事には全て目を通すようにして下さい。
2回目以降は復習をしながら先に進む
1回目と違い、2回目からは1ページ1ページしっかりと読んで下さい。出される問題も回答、答え合わせをして、「どこで間違うか」をしっかり確認して下さい。
それで満点取れるようになったら次のページへ進んでいくようにして下さい。
進んだページでも同じことを繰り返します。そしてそこも完璧!となったら、先に進むのではなくまた本の先頭に戻って、仮に全て暗記してしまっていたとしても、初めての時と同じような気持ちで読んで、同じような気持ちで問題を解いて下さい。
そうやって復習しながら先に進んでいきます。
とうとう最後まで到達したら、最初の方のページと最後の方のページを比較すると、復習する回数に大きな差が出来てしまうので、逆戻りで各章を読んでいきます。かなり面倒ですが、これは強烈に効きますので必ず行うようにして下さい。
この作業の意図するところを言ってしまうと
「何度もやってたら勝手に問題も答えも覚えてしまったよ!」
となるのが最終目的です。
3回目は自分で作文しながら進める
もうこの頃になると、すでに簡単なフレーズならポンポン頭に浮かぶようになっていると思います。
もしそうでないなら、間違えたりまだ理解出来ていないところを集中的に学びます。
とは言っても、分からないところはかなり少ないはずですから、大して時間は掛からないと思います。
この3回目に読み進める作業では、各章に書かれている文法、例文を自分の身の回りの出来事に置き換えて、自分の生活の中で英語を使っているイメージで作文しながら進めて下さい。
全ての例文と似た文章、丸ごと書かれたまま言うのはちょっと違いますが、そっくりな文章でも構いませんから、自分で作文して下さい。可能な限り何通りも作文して下さい。
「私は遅れた」の例文があったとすると「友達は遅れた」とか「妹は遅れた」とかですが、言葉だけじゃなくて、その登場人物の顔を思い浮かべて、まるで実際に起こったことのように頭で想像しながら作文して下さい。
これを繰り返すと、いつでもそのフレーズが使えるようになりますよ。
これで英会話にとって最も大切な「自分の言葉で話せる」ようになるための第一歩が踏み出せたという訳ですね!
最後に
どんな勉強をするにも、出来るだけ遠回りはしない方がいいですし、誰もが勉強したらした分だけすぐに結果が出て欲しいもんです。
ですが語学に関してはそう簡単に結果が出るようなものではありませんよね。
まとめると、簡単なフレーズなら手に取るように、まるで母国語のように理解出来るようになると、すごく自信がつきます。
そしてだんだんと英語が面白くなってきます。
面白くなると、英語が既に自分の得意なことの一つになっているかも知れません。また、もっと知りたいと思うようになってくると思います。
一冊終わらせるのは一見、遠そうに見えますが、何冊も途中までやってきた方ならお分かりかと思います。
たった一冊で良いなら、そんなに遠い話ではないので、頑張って下さい!